サル舎で暮すシシオザルとクロザルにフィーダー（給餌器）を取り付けました。本来、多くの動物たちは食べることに時間を使っていますが動物園ではどうしても採食の時間が短くなってしまいます。それはサル舎のサルたちも同様で、採食時間を少しでも伸ばせるように工夫したものがフィーダーというわけです。
　まずは、シシオザルの「トミー」の運動場に消防ホースを編んで作ったフィーダーを投入しました。網目の隙間にニンジンや落花生を挟み、トミーを放飼場へ！ニンジンにはすぐに気付いたようですが、初めて見るフィーダーに腰は引け、ちょっと手を伸ばしては離れていました。まぁ警戒しますよね・・・。続いてはクロザルの「シンキ」にも同じく消防ホースフィーダーを投入すると、こちらは驚く様子もなくすたすたと近づいて行きます。シンキはなかなかハートが強いようです。最後はトミーの兄である「シチ」に竹筒フィーダーを設置しました。竹筒の底に穴を開け落花生やペレットを入れておきます。竹筒を振るとエサをゲットできる仕組みです。以上、フィーダーをご紹介しましたが、これからサルたちが楽しい食事タイムが取れるよう工夫を重ねたいと思います。
　そういえば、少し前にシシオザルにブロッコリーを与えたらすごく驚いて、結局最後まで食べてくれませんでした。シシオザルって慎重派？
（サル舎担当　連　有吾）