愛媛県立とべ動物園

お知らせ

立派なオスになるための修行中

換羽後のヒフ君

 今年の1月2日に生まれたフンボルトペンギンのヒフ君、9月の初めに換羽を迎えました。換羽とは、1年に1回全身の羽が生え替わることです。古くなった羽は水を弾く力が弱くなり、うまく泳げなくなってしまいますが、新しい羽に替わると上手に泳げるようになります。換羽はとてもエネルギーを使うのですが、換羽中は羽がふわふわになり泳げなくなるので、餌を食べることが出来なくなります。そのため、換羽の前にたくさん食べて脂肪を蓄えます。ヒフ君も8月下旬にかなり餌を欲しがるようになりました。丸々と太り、9月に入ると羽が毛羽立つようになって、換羽が始まりました。それからはピタリと餌を食べなくなり、1週間で換羽が終了しました。
 すると…今まで全身黒っぽくヒナの色をしていたのに、すっかり大人の色に変わってしまいました。目の上には白いラインがはっきりと、そして胸の黒い筋も出ました。もう大人の仲間入りをしたように見えますが、まだまだ子供で大人から制裁を受けることもあり、只今立派なオスになるための修行中であります。
(フンボルトペンギン担当 岡本こず恵)

換羽前のヒナの色

換羽前の太った時