当園では、昨年から園内でアサギマダラの渡りを調べるためのマーキング調査を行っています。アサギマダラは渡りをするチョウとして有名で、中には台湾や香港まで移動する個体もいます。当園にも毎年10月末頃にアサギマダラが飛来しており、今年も花壇に植えたフジバカマの蜜を吸いにやってきました。
　調査では、チョウを捕獲して雌雄や前翅長、翅の状態等を記録し、翅に標識を記入(マーキング)した後にリリースします。既に誰かがマーキングした個体を再捕獲した場合は、マーキングをした方に連絡します。
　今年度は計24個体を調査しました。1日に何十個体も捕獲している研究者の方々と比べると数は少ないですが、そのうち2個体は再捕獲個体。1個体は愛媛県内でマーキングされた個体で、もう1個体はなんと富山県から1ヶ月かけて直線距離で630kmもの距離を大移動した個体でした！
　いつか当園のマーキング個体がどこかで再発見されることを夢見て、来年以降も調査を継続する予定です。
（アサギマダラ調査担当　北本圭一）