愛媛県立とべ動物園

お知らせ

ヒマラヤグマのハチ

ヒマラヤグマのハチ

 とべ動物園ではオス、メス計2頭のヒマラヤグマを飼育しています。
今回はオスのハチのお話です。
 ハチは現在24歳で、仙台の八木山動物園で生まれ、1歳の誕生日を迎える前に、とべ動物園にやってきました。体格は立派なオスなのですが、性格は非常に温厚で、目つきも穏やかそうな目をしています。このハチ、最近は運動場にでるといつも同じ場所で寝ています。
 眠いのも無理はありません。なぜなら本来この時期、野生のヒマラヤグマは冬眠している季節なのです。動物園という環境では、基本的に食べ物に困るという事がないので、冬眠の必要がなく、1年を通して活動します。しかし、冬眠という本能は残っているのか、ハチは睡魔には勝てないようです。そんなハチの寝相に注目!!!
 といっても、来園者側からは、注目して欲しい所がご覧頂けないので、写真でご紹介します。ハチの後ろ足をご覧ください。まるで人が合掌しているように、後ろ足の裏を合わせて寝ています。足の裏には毛が生えていないため、少しでも寒くないようハチは考えたのでしょう。暖かくなるとこの姿は見られなくなるクマ舎の冬の風物詩です。
(ヒマラヤグマ担当 髙市敦広)