愛媛県立とべ動物園

お知らせ

ムササビ姉妹

 ムササビは、夜行性であることから目にする機会は少ないと思いますが、意外と身近にも暮らしている野生動物です。春と秋の出産期には、親とはぐれるなどして動物園に保護されることがあります。
 今年の4月中旬にも、2頭のムササビの赤ちゃんが保護されました。家の改装時に壁の隙間から見つかり、母親は逃げてしまったそうです。2頭とも保護時の体重は約200gのメスで、眼は開いていませんでしたが、数日で開いたことから生後一か月程度と思われました。ミルクを飲む注射器にもすぐに慣れ、可愛く手で持って「チューチュー」と飲むようになり、時には姉妹でミルクの奪い合いをしています。現在は保護時の体重の倍以上に育ち、枝葉やリンゴなどの固形物も口にしています。これからだんだんと離乳して、野生に戻す準備をしていく予定です。2頭が元気に広い森を飛び回る姿を想像しながら、あと少しの間大切に育てたいと思います。
(獣医師 中山晃子)

①保護された時

②上手に飲めます!

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