愛媛県立とべ動物園

お知らせ

ペンギンの衣替え

そろそろ換羽終わりそう

 フンボルトペンギンたちの中に、ぼさぼさに羽が抜けている個体がちらほら見られるようになりました。これは、病気ではなく「換羽」といって1年に1回古い羽が新しい羽に生え変わっているのです。古い羽はだんだん防水力が低下して、うまく泳げなくなってしまいます。そうなると、敵に襲われたり餌をとることが出来なくなったりして死に繋がります。ペンギンたちにとって衣替えはとても大切な事なのです。
 換羽の前には、いつもの倍以上の餌を食べ太っていきます。換羽が始まると羽がボサボサになり空気を含むので、潜ることができず餌をとることができなくなります。そのため、野生では約2週間にもわたる換羽中の絶食にそなえてたくさん食いだめをするのですね。
 すっかりきれいに抜けると、グレーのピカピカした羽が現れます。モコモコした姿から、シャキッとした凛々しい姿に大変身です。どちらも今の時期にしか見られませんので、ぜひペンギンの「衣替え」を観察してみて下さい。
(フンボルトペン担当 岡本こず恵)

モコモコになります

プールに羽が浮いてます