愛媛県立とべ動物園

お知らせ

オオヅルの卵の標本を作りました。

画像①

 今年ウォーターストリートのオオヅルが卵を産みました。しかし当園ではメス一羽しか飼育をしていないため、この卵は無精卵(ヒナが生まれない卵)です。そこで標本にして残すことにしました。
卵の標本の作り方は次の手順で作成します。画像と合わせてご覧下さい。

① 卵の表面をよく洗い、卵の太い方の先端にキリや千枚通しなどで直径3mm程度の穴をあけます。

② 開けた穴から、空気を入れます。今回は使い捨ての注射器と針を使いました。

③ 卵の中の圧力が増すと白身と黄身が出てきます。一回では出きらないので何回か繰り返します。空気を入れた後、穴を下にするのがコツです。

④ 中身が出たら、うすめた台所用洗剤を入れて中側を洗い、水ですすぎます。洗剤やすすいだ水は、白身・黄身の時と同様に穴から空気を入れ、空気の圧力で出します。

⑤ 中身が洗えたら乾燥させて、標本の情報を付けて出来上がりです。

 この卵の標本の作り方は、市販のニワトリの卵でも作ることができます。興味のある方は一度試してみてくださいね。
(獣医師 池澤紅輔)

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