今年の3月29日の朝、カンガルー舎の部屋の溝にてカンガルーの仔が落下しているのを発見し、仔の状態をチェックすると低体温症と右後肢骨折と命も危うい深刻な状況でした。直ぐに処置をしましたが、このままでは母親の袋に戻す事が困難だと判断し人工哺育へと切り替えました。
仔はオスで名前は、骨折が治りカッコ良くジャンプしてほしいと願いを込めて「ジャンプ」と名付けました。私も久しぶりの人工哺育だった事もあり張り切ってジャンプの為に手作りのリュックサックを作って育児に励みました。
5月に入りようやくミルクの飲みが安定してきて、毛も徐々に生えて温度変化にも対応できるようになり、移動の際にはひょっこり顔を出すようにもなりました。5月18日には骨折治療で付けていたギブスが外れましたが、再び右後肢を痛めてしまい6月に入り現在では70%ぐらい回復しました。
そしていよいよジャンプに向けてのリハビリ開始となりました。私は今でもリュックを背負って作業や移動しています。見かけた時は、ジャンプと優しく声をかけて見守ってあげて下さいね。
(アカカンガルー担当 山﨑洋介)