愛媛県立とべ動物園

お知らせ

クロの体重測定用台作ってみました

作成した体重計

 コロンビアクロクモザルのクロは昭和58年3月26日に道後動物園で生まれました。産まれた時は母親が産み落としたままだったので、飼育員が見つけた時は仮死状態でしたが、職員の努力の甲斐あって一命を取り留めました。
 そんなクロですが、クロクモザルは寿命が30年と言われている中、40歳となった現在でも年を感じさせない動きをしています。しかし日々の観察と健康管理の一環として体重測定をしなくてはなりません。担当者だけでなく誰でも体重測定を行えるように、クロクモザルの特徴である尾で掴むことができる横棒のついた測定台を作成することにしました。以前の担当者が作った寝室をヒントに、尾が掴む横棒の高さや長さを工夫しながら作成しました。8月に試しに使ってみると、クロは驚くことなく体重計に近づき体重測定できたものの、作成した横棒を尾で掴んでくれませんでした。ですが9月に入り2回目の体重測定を行ったところ、今回は尾を横棒に巻き付け安定した状態で体重を測定することができました。
 これからも安定した体重測定を継続するために、クロの好物である蒸しイモ、蒸し人参、キウイやブドウの置き場所を工夫していき、健康管理に努めたいと思います。
(クロクモザル担当 二宮幸三)

作成した横棒を尾で掴んでくれています