当園のモンキータウンではオス4頭、メス6頭のマントヒヒが暮らしており、オスは各々パートナーを囲っています。ある日オスのメカがリーダーであるオスのビンゴとの争いに敗れ、パートナーのメスのスアルジュを奪われてしまったのです。ケガに加え、スアルジュに振られたことで、メカはすっかり元気をなくしてしまいました。部屋を出る時は最後尾をとぼとぼと歩き、放飼場ではごろんと寝そべるばかり。夜もぽつんと一頭と、見ているこちらが切なくなる憔悴ぶりです。そんな中で寄り添っていたのがメスのイブナでした。
イブナがどんな思いで側にいたのかは分かりませんが、力なく座るメカをさすっていた様子は、まるで失恋直後のメカを労るかのようでした。その後メカは、特別メニューのエサやイブナの支えのお陰か、少しずつ元気を取り戻しています。群れに穏やかな日々は来るのか、そしてメカとイブナの関係は?これからも目が離せません!
(マントヒヒ担当 坂本響子)