キーパー飼育日記

キーパー飼育日記

ラマ♂白(ハク)の毎日

 現在、とべ動物園では4頭のラマが生活しています。普段、タイヤキ♀とライミ♂、アンコ♂は運動場でご覧いただけますが、もう1頭はどこにいるのでしょうか?
 もう一頭は、向かって左側のタイヤキとライミがいる奥の部屋で過ごしており、名前は白(ハク)♂と言います。
 白は、2007年の7月12日に香川県のしろとり動物園で生まれ、現在18歳です。2012年3月26日にとべ動物園の仲間入りをしました。当時は若くて体格の良い白いラマで、メスのラマたちは圧倒されていました。しかし、2021年10月19日に頭が上がりにくい状態となり、暖かい日中はやや改善し、気温低下の夜は悪化の繰り返しで、ハンディキャップのあるラマになりました。
 現在は、エサ場を低い位置に設置し、エサを小さくカットして神経治療のための投薬も行っています。幸いにも白は、干し草が大好きなので積極的に食べてくれ、外が大好きなのでふらつきながらも、定期的に外の散歩を楽しんでいます。秋になると平日も外に出て、皆さんにもお会いできればと考えています。
 私たち飼育員は日々、白を含め、動物たちから生きることの素晴らしさを学んでいます。白の生きる力に負けないくらいの愛情で、白と向き合っていきます。
(ラマ舎担当 竹箇平昭信)

白、とべ動物園の地に(2012年)

白とライミ