愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

とべ動物園のフラミンゴたち

フラミンゴ全頭

とべ動物園では4種類(ヨーロッパ、キューバ、チリ、コガタ)計26羽のフラミンゴを飼育展示しています。

産卵状況についてですが、2000年ぐらいから少ない年で3個、多い年で7個ほどの産卵が現在まで続いています。繁殖状況については2005年に自然繁殖でヨーロッパフラミンゴ1羽(孵化後50日ほどで事故死)2011年にはやはりヨーロッパフラミンゴですが1羽の人工孵化、育雛に成功しました。

巣に置いた擬卵

2005年に自然繁殖した以降は営巣地にアオダイショウが来て卵を食べるようになったため、以降はフラミンゴが産卵すると石膏で作った擬卵を抱かせて、本物の卵は孵卵器に入れ、人工孵化を目指しました。フラミンゴの産卵は5月から6月上旬までの期間がほとんどです。それに合わせ、フラミンゴのテンションを高めるため営巣地を耕し、軽く盛り土をし、巣のようにします。するとフラミンゴは集団で営巣地に入って行き、盛り土の上に立ったり場所取りをしたりします。そういうことが続く内に、プールに入って追尾が始まり、マウントにつながります。ですが当園のフラミンゴは屋根のないオープンケージで飼育しているため飛ばないように断翼をしています。そのためバランスをとるのが難しくうまくマウントできないのです、有精卵がなかなか採れないのです。またフラミンゴたちも毎年歳をとっていますので繁殖が難しくなっているのも事実です。しかし2013年にも中止卵ですが有精卵が取れたので、まだまだ繁殖には期待しています。

4日目

112日目