愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

ヒツジの毛刈りはじめました

 そろそろ4月も終わりを迎え、最近はポカポカ陽気が続く本格的な春がやってきました。皆様薄手の服への衣替えは終わりましたでしょうか?最近とべ動物園においてもヒツジ(コリデール)達の衣替え(毛刈り)を行っています。現在家畜として利用されているヒツジは毛が生えかわりません。そのままにしておくと、暑くなりすぎたり衛生面で問題があるため、人間が毛刈りをする必要があります。そのためとべ動物園では寒さもやわらぎ、本格的に暑くなる前の4月ごろに例年毛刈りを実施しています。

 担当者は今年の春にヒツジ担当に異動になった為、初めての毛刈りでした。お手本を見せてくれた獣医さんは簡単そうに刈っているように見えましたが、いざやってみるとモコモコの毛に埋もれ、どこまでが毛でどこからが体?と悪戦苦闘…。また、間違えて体をバリカンで切ってしまうのではないか…という恐怖からおそるおそるバリカンを動かしました。(コツを掴めば切ることはほとんどありません)しかし時間をかければかけるほどヒツジが暴れることも多くなります。保定されている姿勢のままのヒツジへの負担を考えても出来るだけ早く済ませてやることが大切です(慣れた人だと保定も一人で行いながら、5分程度で終わります。)私も少しでも短い時間で刈れるようヒツジの体のつくりをイメージしながら、残る3頭の毛刈りを頑張りたいと思います。
 毛の長さ、生えている密度そして体の大きさも個体によって異なるため、取れる毛の量はバラバラです。今年初めて毛刈りされた1歳になるツバキからは2 kg、とてもモコモコしていたワラからは5 kgもの毛が取れました。毎年毛がたくさん取れますので、今後は羊毛を活用するイベントを行いたいと考えています!
 また4月26日には毎年恒例のヒツジの毛刈りイベントを行いました。モコモコと暖かそうなヒツジたちが、夏にむけてスッキリとした姿を見に来て下さい。
皆様のお越しをお待ちしています♪

コリデール担当 荻野 円佳

毛刈り中

スッキリ!