愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

春に蠢く...

「仕事をしていて一番悲しいことは動物の死で、一番うれしいことは動物が生まれること」そう答える飼育員が最も多いことは疑いの余地がないのではないでしょうか?現在とべ動物園の奥の方でうれしさがモゾモゾと蠢いています。
その場所は育すう棟という建物で、関係者しか立ち入ることのできない管理ゾーンにあります。「育すう」という名の通り、本来は園内で生まれた卵を人工ふ化し、ヒナを育てる場所です。しかし同じ場所でベニコンゴウインコやルリコンゴウインコなどの大型インコも飼育管理しています。その中にヒワコンゴウインコという緑色のインコもいるのですが、昨年も2羽のヒナがフ化し元気に育っています。人工ふ化ではなく親が抱卵し、親が育てました。そして同じ両親が今年も2羽のヒナを育てています。まだ羽も生えそろってはおらず、ここ最近でやっと緑色が目立ってきました。まだ動き方もぎこちなく、まさにモゾモゾといった感じです。順調にいけば夏ごろには来園者の方にお目見えできると思います。もう少しお待ちください!
                                  (育雛棟担当 池田敬明)

4月5日のヒナ

4月15日のヒナ だいぶしっかりしました