愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

パタスザルのミヨコ

ミヨコ

当園のモンキータウン内にあるサル舎アフリカ側では、現在1頭のパタスザルを飼育管理しています。パタスザルはサハラ砂漠以南のアフリカで、西アフリカのセネガルから東はエチオピア、南はタンザニアまで広範囲に分布しています。サルの中では大柄な方で、平地を早く走るのに適応した、すらりと長い尾と足を持っています。サルの仲間でもパタスザルはずば抜けて走るのが早いです。またパタスとは、原地で赤いという意味で、その通りの美しいレンガ色の体をしており、額から鼻筋にかけて黒い筋が入り、口ひげにように白い毛が生えているのが特徴です。普段、樹上で休憩する以外は、ほとんど地上で過ごし、乾燥にも強く、木の実や、葉、昆虫などを食べる雑食性です。20頭前後の単雄複雌群で生活します。以前は、とべ動物園生まれの兄妹で3頭のパタスザルが居ましたが、現在は雌のミヨコ26歳だけになってしまいました。ミヨコも26歳と高齢になりましたが、まだまだ元気です。今年も暑い夏をのりきって長生きしてほしいです。
(パタスザル担当 好永多希)

在りし日のクララ(右)と共に暮らしていた頃のミヨコ(左)

クララ(左) ミヨコ(右)