愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

アフリカタテガミヤマアラシの針について

後ろ向きは迫力があるね

 ヤマアラシの針(毛)は身を守るために毛が変化したもので、驚いたときに体の針を立てて大きく広げたり、危険が迫った時に針を逆立てながらバックで突進します。
 体の針の断面は中身のしっかり詰まったもので、アルミ缶を簡単に貫通させるほどの威力です。春から夏は針が多めに抜け落ちる時期で、オスのガチャピンの1週間の抜け落ちた針を集めて写真に収めてみました(画像③)。ヤマアラシの針は沢山抜けても次々に生えてくるためご安心を・・・
 また、尻尾の針はストロー状の空洞になっており、尻尾を震わせる事により「カラカラ」と高い音を立てて威嚇します。この夏は尻尾の針も抜け落ちており、これまで見落としていたのか今回初めて抜け落ちていたものを確認したので大切に保管しています(画像④)。
 いつか、ヤマアラシのガイドイベントで2種類の針の違いを皆さんに見ていただきたいと思っています。その際はじっくりと観察してみて下さいね。
(アフリカタテガミヤマアラシ担当 二宮香澄)

落ち着いて食事中の様子。

(画像③)ガチャピンの1週間分の抜け針

(画像④)尻尾の針