愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

足早どころではない帰宅の仕方

 初めまして!今年の4月からとべ動物園で飼育員をしている広田祐己です。中獣舎でジャガーとピューマを担当しています。どうぞよろしくお願いします。
 さて、今回はメスのピューマのラフの行動ついて少しご紹介したいと思います。中獣舎で暮らす動物たちは毎日開園前に外の運動場に移動して、日中は各々の運動場で好きに過ごしてもらい、その間に寝室の掃除やエサの準備をします。そして閉園時間が近づいてくると動物たちを寝室に収容するわけですが、その帰宅の仕方にもそれぞれ違いが見てとれます。
 収容時間が近づくと動物たちは運動場と寝室をつなぐ通路の扉付近に待機していることが多く、ラフ以外は扉を開けると少し早足かな?ぐらいの速度で寝室に帰って行きます。
 では、ラフはどんな風なのかと言うと扉を開ける前からかなりソワソワとしており、扉を開けた瞬間に「猛ダッシュ」で寝室に突っ込んでいきます。それはもう凄まじい勢いで、エサに食らいつきながら寝室内でドリフトをするほどのスピードです。
 一体ラフの中の何があそこまでの「猛ダッシュ」をさせるに至っているのか日々気になっている今日この頃です。残念ながら通路と寝室は観覧通路からご覧いただくことができないので、動画でジャガーの卯月佐助、ミワ、ピューマのピュータ、ラフの順番で通路を通る帰宅の様子を紹介します。ぜひラフの足早どころではない帰宅の仕方をご覧下さい。
 閉園間際に扉の前にいるラフを見かけたら、この後「猛ダッシュ」をするのかな?と思いながら観察してみて下さいね。
(中獣舎担当 広田祐己)