キーパー飼育日記

ムササビの幼獣

 ムササビの繁殖期は年に2回あり、1回目が11月中旬~1月、2回目が5月~6月ごろです。妊娠期間は74日なので、春と秋にムササビの幼獣(赤ちゃん)が保護されることが多く、今年の春もムササビの幼獣が2頭保護されました。
 2頭の体重はどちらも約200gで、まだ目が開いておらず、生後1か月は過ぎたかなというところでした。3時間おきにミルクを哺乳するなど、動物病院の獣医師たちで協力して人工哺育中です。下痢が続いたりすると命を落とす事にもつながりかねないので、便が緩い場合は整腸剤をミルクに混ぜています。
 まだまだ赤ちゃんですが、ふわふわの被毛と木立を滑空するための特徴的な飛膜、木をつかむためのしっかりした爪やパッドはすでに立派なムササビです。これからミルクをしっかり飲んで大きくなり、離乳して木の枝葉や果実を食べることができるようになれば、8月~9月ごろには野生に帰ることもできると思います。
(獣医師 二宮友里絵)