すでにお気付きになった方もおられるかもしれませんが、昨年末からゾウたちの採食時間が長くなるようにゾウ舎運動場の壁にエサとなる乾草を入れるためのフィーダー(エサを入れる器・給餌器)として丈夫なプラスチック製のドラム缶を設置しています。ゾウたちは上手に鼻を使って楽しそうにフィーダーを利用していたので、先日、新しくアフリカゾウの砥愛ちゃんの寝室にフィーダーを増設する事にしました。運動場の物よりも担当者が乾草を入れやすいように少し改良して設置しました。
まだまだ小さく見える砥愛ちゃんでも力が強く、最初にフィーダーを固定した金具では強度が足りず外されてしまいました。再度、大きめのチェーンを使用して固定すると大丈夫でした。砥愛ちゃんは下の丸い穴から鼻を入れて上手に食べています。フィーダーを利用していない時に比べてゆっくり時間をかけて食べているようです。
これまでにも、寝室の上部からカシの枝葉を吊るしたり、ネットに乾草を入れて吊るしたり、ポリタンクに固形飼料入れて吊るしたりと採食時間を長くする工夫をしてきましたが、今回のフィーダー増設により、寝室でさらに採食時間が長くなりゾウたちの退屈な時間が減少してくれるといいなと期待しています。
(アフリカゾウ担当 兵頭佳夫)