愛媛県立とべ動物園

お知らせ

今年も寒い

 12月から3月の砥部町の平均気温は10℃を下回ります。特に1月、2月の平均高温が10℃を超えることはありません。また、平均低温も12月~3月は5℃を下回っています。特に1月、2月の平均低温は2℃を切っており、温暖な四国とはいえ寒さは厳しい季節です。
 アメリカ動物園水族館協会(AZA)のチンパンジー飼育管理の認定基準では、気温が10℃以下の場合、局所的に暖かい場所をつくること。24時間利用できる15.6℃以上の場所をつくることを推奨しています。屋内温度は4時間以上連続して7℃を下回るべきではないとしています。
 とべ動物園でも冬の温度管理には気をつけています。夜間の屋内温度は18~20℃で、朝屋外に放飼する時は十分に換気をおこなってから、外気温との差を少なくしてから放飼しています。寝室の床には乾草を敷き、保温に努めています。本来、類人猿は樹上生活者なのですが、この時期は床に敷かれた乾草の上で寝る姿もご覧いただけます。チンパンジーたち類人猿が屋外放飼場でご覧いただけない場合は、室内展示場でご覧いただけます。是非、室内展示場に足を運んで普段とは違う姿をご覧ください。
(類人猿担当 中西一則)