2020年5月13日、皆が待ちかねていたキリンが誕生しました。うれしい知らせを届けてくれたのは、雄の「リュウキ（7歳）」と雌の「杏子（あんず 4歳）」のペアで、当園では実に10年ぶりのキリンの誕生となりました。
　当日「杏子」に外見的な変化は特に見られなかったのですが、毎朝行うトレーニングに非協力的であったり、また室内に入りたそうな素振りを見せるなどいつもと行動が少し違っていました。念のため室内での管理に切り替えたところ、程なくして出産の兆候が見られ、あれよあれよという間に赤ちゃんを産み落としました。
　年齢からみてもわかるように「杏子」にとって今回は初めてのお産です。初産の時は何かと想定外の出来事が起こりやすいので、飼育担当者や駆け付けた獣医師たちみんなが気をもんでいました。しかしこちらの心配をよそに「杏子」は赤ちゃんの体のケアを熱心に行い、何とか首を起こそうとする赤ちゃんに足や首で軽く補助をしてやる等まるでベテランお母さんの様な振る舞いです。赤ちゃんはその後無事に立ち上がり、出産2～3時間後には授乳も確認できました。
　このように母親も赤ちゃんもこちらの予想以上に落ち着いており、このまま順調にいけば早々に皆様へのお披露目もかないそうです。時節柄たくさんの皆さんに見に来てくださいと言えないところがとても歯がゆいですが、赤ちゃんの成長の様子は、SNS等でマメにお知らせしたいと思いますので、どうぞお楽しみに。
（キリン担当　田村昌吾）