今月のアイドル
チンパンジーに待望の赤ちゃんが産まれました!!
今月のアイドル動物は、「チンパンジーに待望の赤ちゃんが産まれました!!」です。
8月4日に待望のチンパンジーの赤ちゃんが産まれました。当園では、繁殖のために京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリからロイ(♂20歳)とツバキ(♀19歳)がやってきました。そのすぐ後に京都市動物園からスズミ(♀18歳)が来て、元から居たマリー(♀42歳)と無事に同居は成功していました。
そのまま4頭同居して、順調に交尾を重ねてスズミが妊娠し、その後ツバキも妊娠しました。スズミは7月下旬、ツバキは10月初旬出産予定です。7月下旬になって出産のため群れからスズミを分離しましたが、スズミの食欲は落ちることなく良く食べます。8月に入っても食欲旺盛です。予定日を過ぎても変化がないので不安になっていた8月4日の早朝5時、やっと陣痛が来た様子で、3時間後の午前8時に破水するのとほぼ同時に出産しました。出産後スズミがすぐに赤ちゃんを抱き上げたので一安心です。赤ちゃんは女の子でした。翌日には授乳を確認し、赤ちゃんの排尿、排便も確認できたので順調に育児できていると判断しました。
しかしこれからが大変です。チンパンジーは群れで生活するので早めに群れに戻さないといけません。まず出産5日後から仲の良かったマリーとの同居訓練をして、8月10日には同居できました。この後はロイとツバキとの同居も控えています。無事に群れになじんで元気に育ってくれることを願っています。
(類人猿担当 兵頭佳夫)
スズミ
スズミ親子