愛媛県立とべ動物園

動物紹介

今月のアイドル

人工育雛のカルガモ「ケイスケ」

今月のアイドル動物は、「人工育雛のカルガモ「ケイスケ」」です。

バードパーク

人によって育てられたカルガモのケイスケ、担当者から名前をもらったケイスケ、一年後卵を産みメスだとわかったケイスケ。ケイスケはふらん器で生まれ、育雛棟で育ち、その後現在カピバラの住んでいるところで生活をしていました。以前は水禽園と呼ばれていたところです。ここはオープンケージなので飛んでいかないように、かわいそうですが翼を切っていました。
 ところが新しいバードケージ(バードパークと呼ばれています)が出来たので、ケイスケを産んだ母親とケイスケの一歳下の弟?妹?(オスメスはわかっていません)それと赤の他人の5羽でお引越ししました。

ここはクローズケージのため、一緒にいるほかの鳥たちは飛ぶことが出来ます。そのためかプールで泳ぐとき以外は、5羽のカルガモたちは木の陰に隠れていることが多いようです。とくにお母ちゃんは白内障をわずらっているので、プールに入るのも少ないように見えます。
ここはマガモが強く、いたるところで巣をつくり、卵は産み放題抱き放題なのです。今年はマガモとオシドリ以外は繁殖していません。オシドリ用に地上1メートルほどのところに巣箱を作っているため、マガモはじゃまをできないのです。カルガモやほかのカモたちは、マガモと同じ地上に作るため巣を作るのに消極的です。
 カルガモのケイスケが、ケイスケやケイスケの兄弟を産んだお母ちゃんのように、雛を孵せられる環境を整えてあげたいものです。ちなみにケイスケは両脚に黄色い足輪をしているので見分けがつきますよ。
(バードパーク担当 大松 徹)