愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

ロバのショウ君

 とべ動物園では現在2頭のロバが飼育されています。そのうちの1頭、オスのショウ君がアメリカストリートのアメリカバク・ラマ舎に引っ越してきました。これまでラクダ舎で飼育されていましたが、フタコブラクダのブライアン御結び君の来園により、バイソンがいなくなり長い間さびしくなっていたアメリカバク・ラマ舎で飼育されることになったのです。
 動物の移動は檻やドッグケージなどに入れてトラックやリフトなどで運ぶことが多いのですが、家畜でもあるロバのショウ君は飼育員にも慣れているため、無口と呼ばれる道具とリードをつけて、ラクダ舎からアメリカバク・ラマ舎まで歩いて移動してもらいました。ショウ君が驚いて事故や怪我をしないように、移動は休園日に実施し、車両の通行や植栽の剪定などの作業を中止してもらって行いました。途中、排水溝の上やマンホールの近くを歩きたくないのか何度か立ち止まってしまいましたがなんとか無事に移動し、新しく生活することになるアメリカバク・ラマ舎の寝室に到着しました。
 少し神経質なショウ君のため、放飼場と寝室をフリーにして展示しています。そのため見えにくいことがありますがご了承ください。また天気のいい日などに飼育担当にブラッシングをしてもらったり、蹄を掃除してもらったりしていますので、その様子もご覧いただけるかもしれません。
(アメリカバク・ラマ舎担当 大政宗成)

歩いて移動中のショウ君

ブラッシング中のショウ君