愛媛県立とべ動物園

飼育日記

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シマウマ、個体識別!

ヒナタ、右眼近くの縞の色がズレているように見えます

 みなさん、はじめまして!4月よりとべ動物園の飼育係となりました髙田といいます。サバンナゾーンで展示しているシマウマとオリックスを担当しています。
 シマウマについては、今まではお客様と同じく展示場の外から眺めることしかなかった動物ですが、担当になり間近で観てみると白と黒の縞模様(しまもよう)の鮮やかさに驚かされます。体表の毛の模様だけでなく、たてがみまで2つの色がくっきり分かれている様は非常に美しく、何か神秘的なものを感じてしまいます。
 そんなシマウマの模様ですが、ヒトの指紋が一人一人で異なっているように、シマウマの縞も一頭一頭異なる入り方をしています。なので、縞模様でそれぞれどの個体か識別することができます。とべ動物園のシマウマで言えば、メスのヒナタは顔の正面の模様に、縞の色がズレたように見える箇所があります(他の個体は額から鼻先まで一本の線になっています)。また、同じくメスのアヤメには左の首筋の黒い縞の中に円形の白い模様が一か所入っています。
 このように個体ごとの違いが私にも徐々に分かってきてはいるのですが、近くで観ないと少し分かりづらい特徴でもあります。お客様がご覧になる場所からでもはっきり分かるような縞の違いは、まだ上手く見つけられていません。今後もしっかりと観察を続けて、シマウマたちが遠くにいても見分けられるような縞模様の特徴をご紹介できるようにしていきたいと思います。もしサバンナゾーンの近くでシマウマを観察している私を見かけましたら、「違いは見つかった?」と声をかけてみてくださいね。よろしくお願いします!
(シマウマ担当 髙田優)

たてがみまでくっきり縞々!

アヤメ、黒い縞の中に白い点があります(矢印)

オスのダイチ、全身の模様

声をかけてくださいね!