愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

ショウガラゴの親子

 スネークハウス内の夜行獣舎にはショウガラゴの親子3頭が同居しています。
 ショウガラゴはアフリカ大陸に広く分布する種で、森林や疎林(木がまばらな林)など、様々な環境に生息しています。とても敏捷でジャンプ力に優れ、体重はわずか200~300グラムしかないのに、3m以上の距離を飛ぶこともあります。完全な夜行性なので、夜でもよく見えるような大きな目、ジャンプが可能な強い後ろ足、バランスをとるための長いしっぽなどの特徴を持ち、昆虫、小動物、果物や樹脂などを食べる雑食性です。チューチューという鳴き声からブッシュべイビーと呼ばれることもあります。
 当園のショウガラゴは母親のラナ♀8歳と娘のアナ♀3歳・ナナ♀2歳の3頭です。
 室内にはロープの遊具を設置しており、3頭共良く遊んでいます。また、室内を飛び回る姿が見られますが端から端へは2~3回のジャンプで移動します。3頭が一緒にいる時は個体識別が難しいのですが、母親のラナ♀だけはある部分を見れば一目で分かります。
 来園の際には3頭を比較して違いを見つけてみて下さい。
(ショウガラゴ担当 好永多希)