愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

レッサーパンダのシャンチー

①食事でお腹の調子を整える。

 当園では現在3頭のレッサーパンダを飼育しています。その中で13歳半になるシャンチー君の最近の様子をお知らせします。
 シャンチーは、これまでに3度の繁殖に貢献した大らかで優しい性格の童顔レッサーパンダです。13歳を過ぎると流石におじいちゃんパンダと紹介せざるを得ませんが、シャンチーの動きや顔つきを見るとまだまだ若いものには負けないぞ!という感じに見えるのでおじいちゃんパンダと言うよりは初老パンダという言い方にとどめておきます。
しかし!いつまでも若いと思っていたら急に老けてしまっても大変だと思い去年から少しずつですが、健康管理と環境整備を更に整えていっていますのでいくつか紹介したいと思います。
 まず1つ目は、夏場の笹の採食量低下対策としてミルサーで笹の粉を作り、笹の粉を餌に振りかけたり、笹とリンゴのスムージーを作って食べもらいお腹の調子を整えるような食事改善を行っています(画像①)。
 2つ目は毎週1回体重測定を行いシャンチーの適正体重を知り、太りすぎず痩せすぎないよう健康管理を行っています(画像②)。
 最後に3つ目は展示場の安全管理を再確認し、シャンチーにとって安全に適度な運動と筋力を維持してもらえるような環境づくりを行っています(画像③)。
 以上の3つの取り組みを行っていますが、その他に老齢期に対処できるようなトレーニングも考えていき、今後は色々なことを想定して飼育管理に努めたいと思っています。
(レッサーパンダ担当 二宮香澄)

②体重測定中 尾っぽまでしっかり乗せて計ります。

③補助木を取り付けると脚、尾を上手に使って少し安全に降りられるようになりました。

③新たに笹を設置するポイントを増やしました。