愛媛県立とべ動物園

動物紹介

今月のアイドル

マレーバクのロコ

今月のアイドル動物は、「マレーバクのロコ」です。

ロコちゃん

ロコは2009年6月5日に広島の安佐動物公園で生まれたメスの個体です。2011年にとべ動物園にやって来ました。名前の由来は誕生日が6月5日なのでロコ。マレーバクは夜行性で、東南アジアの熱帯雨林に生息しています。日本の動物園では、現在13園館に37頭しか飼育されておらず、野生では環境破壊などにより数が減り、絶滅に瀕している動物です。
ロコは運動場で活発に動き回るタイプで、プールに入る頻度も高いです。一緒にいるオスのダンはどちらかと言うと、部屋で休んでいることが多く、プールに入る頻度は低いです。ロコは夜の動物園の時は特に活発になり、夜に限れば園内ではトップクラスの活発さです。ダイナミックな行動が見たい方は、夜の動物園がお薦めです。好物はバナナですが、リンゴやニンジン、ヤマモモの枝葉やカシの枝葉なども豪快に美味しそうに食べます。

奥がロコちゃん

ロコは週に1度、健康診断と血液中の性ホルモンの変化を調べることを目的に採血を行っています。血液中の性ホルモンの数値で、おおまかな発情が分かるのですが、その数値を見ながらロコとダンを同居させています。マレーバクは単独性の動物ですので普段は分離飼育をしています。初めて同居した時にはダンがロコを激しく攻撃したため、ロコは大きな傷を負い、しばらくはショックを受けていましたが、現在では、ロコも積極的にダンに近寄ったりプールに一緒に入ったりするなど、仲が良い行動も見られます。繁殖までは、まだ時間がかかりそうですが、近い将来必ず可愛い子供を産んでくれることを期待しながら飼育に励んでいます。皆さんも、どうか温かい目で見守ってあげてください!
(マレーバク担当 三根生 康幸)

駆け回る2頭

匂いに反応している奥のダン君