動物を保護することになったら
動物 の状態をよく観察しましょう!
動物を実際に保護(捕獲)する前に、ケガの様子や栄養状態などをよく見てください。
骨折しているのに力任せに押さえてしまったり、衰弱しているのに暴れさせて体力を消耗させてしまったり必要以上の苦痛やストレスを与えないように注意することが大切です。
動物に咬まれないようにしましょう!
- よほど弱っていない限り、動物は捕まりそうになると抵抗します。動物に噛みつかれないよう手袋や網を使うなどケガのないよう注意深く救護にあたりましょう。
人に感染する病気を持っている場合も考えられます。動物に触れた後は手を洗いましょう。もし、傷を負った場合は、すぐ病院 で手当を受けてください。
動物を安静にしてあげましょう!
- どんなに重症な動物でも、逃げようとして、体力を消耗してしまうものです。すぐに、かごや段ボール箱などに入れて静かな場所におき、落ち着かせてやることが大切です。
野生動物は、人に見られるだけでもかなりのストレスをうけます。段ボール箱は視界をさえぎって動物を落ち着かせるだけでなく、保温性にも優れ、好きな大きさに加工できるという点でも動物収容にうってつけです。鳥の場合は、鳥の体がすっぽりと入る程度の大きさがあれば十分です。あまり大きすぎると、中で暴れケガが悪化しかえって危険な場合があります。状況に応じてタオルや新聞紙を中に敷いて保温やクッション材 がわりにしてあげましょう。
応急処置は最小限にしてください。
- ケガをしていれば消毒をしてやり、元気がなければ保温や食べ物を与えてみるなど、応急処置は最小限にとどめてください。まちがった処置で状態を悪化させることもあります。
治療は専門の技術や設備が必要になります。できるだけ早く動物園や動物病院に相談して、適切な処置を受けられるようにしてあげましょう。かわいいからと手元においておくうちに元気がなくなり、あわてて動物園にもってくるケースも残念ながらたくさんあります。
保護した動物は自分で運ぶのが原則です。
保護した動物はできるだけ早く、ご自分で運んできてください。とべ動物園は鳥獣の保護業務だけをおこなっている施設ではありませんし、残念ながらそのための設備や人員が充実しているとは言い難いのが現状です。動物園職員による、県下全域からの保護動物の輸送はできかねますのでご理解ください。
愛媛県では自然保護課(県民環境部環境局自然保護課野生生物係)が傷病鳥獣保護事業を担当しています。各地方局の林業課職員が、傷病鳥獣の収容施設(とべ動物園)までの運搬を担当することになっていますので、どうしても自分で運べない場合は一度相談してみると良いでしょう。
電話:089-941-2111(代表)、089-934-1461(直通)
(ご注意)愛媛県内の野生動物を対象としています。他県の方は管轄の自治体にお問い合わせください。