よくある質問
みなさまからよく寄せられるご質問をご紹介します。
- ツバメのヒナが巣から落ちていました。どうすればいいですか?
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ヒナが元気であれば、出来るだけ早く元の巣に戻してあげてください。巣が分からないときは、同じくらいのヒナを育てているツバメの巣に里子に出します。巣が壊れた場合は、カップラーメンの容器などで即席の巣を作りその中にヒナたちを入れて、元の巣の近くへ固定してください。巣をかけてからしばらくは親鳥も警戒しています。姿を隠して注意深く観察してください。
ヒナを自分で育てようと考えてはいけません。特に、ツバメなど昆虫食の 鳥は育てるのは簡単ではありません。ツバメの親と同じ愛情と手間をかけることは人間にはできません。
- 部屋の窓に鳥が衝突しぐったりして動きません。こんな時はどうすればいいですか。
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このような場合、鳥は一時的に脳震盪状態に陥っており、しばらく安静にすることで回復することがあります。
鳥がぴったり入るような小さめの箱(暴れて翼を痛めないように)を用意し、しばらく安静にします。無理に餌を食べさせる必要はありません。元気になれば、明るいうちにそっと放してあげましょう。予防策として、とべ動物園ではガラス窓にシールを貼りガラスの存在を教えることで鳥の衝突を防止しています。
- ペットで○○○を飼っているのですが、都合で飼えなくなりました。動物園で引き取ってくれませんか?
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答えは「No(=ダメ!)」です。
ふえすぎたウサギや大きくなったカメやイグアナ、はたまた小さい頃は可愛らしかったのに大きくなったために手に負えなくなったニホンザルなど、動物園で 引き取ってもらえないかという残念ながらよくある質問です。
動物は何も悪くないはず、すべては人の身勝手な都合でしかないのです。一度飼った動物は、終生面倒をみなくてはならないと法律にも定められています。何とかして飼い続ける 方法を探してあげてください。
動物を飼う前にa. 動物のことを知りましょう
動物のエサ、飼育環境、寿命、習性などについて正しい知識を身につけてください。間違ったエサや飼育方法で動物の健康を損ねたり、知らないうちに繁殖してふえすぎて飼えなくなったなんて話も良く耳にします。動物の健康と福祉のためにも、動物に関する正しい情報を 自分で集めて自分で勉強しておくことが大切です。
b. 自分のことを知りましょう
エサ代はもちろん、は虫類などを飼う場合にはヒーターや照明器具などの 光熱費、あるいは水槽や小屋などの飼育施設そのものの経費もばかになりません。これら経済的な面についても一度真剣に考えてみてください。たとえば、飼った時に手のひらサイズだった動物があっという間に大きくなり、飼うところに困って手放さなくてはならなくなったというのはよくある話です。 また、自分の健康についても考えなくてはなりません。動物を飼うには、案外体力を必要とします。自分の体力に応じたサイズや習性の動物を選ぶことも大切ではないでしょうか。
そして何よりも、動物を大事に飼育しようとする責任感と強い意志が必要なことをよく考えてください。c. 2人(?)の将来について考えましょう
いつまでも変わらない関係を、その動物と続けることができますか。たとえば将来、引越や 進学、 あるいは結婚などで自分の 生活の転機が訪れた時 にも、動物のことを優先してきちんと 考えられるようでなければなりません。変な話ですが、サルやインコ類など思いのほか長生きする動物を飼う場合は、自分の寿命も考えた上で飼う必要があるでしょう。
また、将来その動物が病気になった時のことも前もって考えておきましょう。自分で治療できるほどの知識や技術を身 につけられればいいですが、そうでない場合は動物病院の獣医さんに診てもらう必要があるでしょう。しかし、イヌやネコといった一般的なペット以外の動物を診てもらえる病院は、残念ながら少ないのが現状です。病気になってから病院を探すのではなく、飼い始める前に色々な動物病院やペットショップに相談して、現状を知った上で飼えるかどうか判断することも大切です。